DARPA(米国国防総省、国防高等研究計画局)
更新日:2018年10月22日
米国では先端分野の官民連携が加速しています。
このほど完成した「ロボット義手」は、立ち乗り式の電動二輪車「セグウェイ」の創業者ディーン・L・ケーメン氏が興したDEKA社が開発したもので、筋肉の電気信号を読み取り手や指を動かそうと思うだけで、ペットボトルの水を飲んだり服を着たりすることができます。
義手は腕に障害がある人や戦争で腕を失った兵士ら向けで,映画「スターウォーズ」の主人公にちなみ「ルーク」と名付けられました。
DEKA社のロボット義手開発に約40億円を投じて全面支援したのが、米国国防総省の国防高等研究計画局(DARPA)です。
DARPAは軍隊使用のための新技術開発及び研究を行うアメリカ国防総省の機関で、インターネットの原型であるARPANETや全地球測位システムGPSを開発したことでも知られています。
DARPAの主な活動は最先端科学技術の速やかな軍事技術への転用、その中でも軍や科学技術基金などの組織が投資を行わない隙間への投資を積極的に行っているようです。固定観念に囚われない自由度の高い研究への投資を重視しているため、一見すると空想的だったり、とんでもないように見える研究内容も多数あり、まさに「戦争が発明の父なら、遊びは発明の母である」を実践しているかのようです。
今後もDARPAの動向に注目しなければなりません。
遺伝学(G)・ナノテクノロジー(N)・ロボット工学(R)の未来に想像を働かせることも民主的な金融には欠かせないと思います。